詐欺師は冷ややかに紅茶を撒き。
念 わ れ る
クーラーの効き過ぎた部屋で
僕はリキュールを飲み
煙草の香り漂う部屋で
メーターの料金ばかりを気にして
たどり着いたのはどうでもいいとこ
犯罪者だけど同じだから
両手を重ねるのを諦めたりして
二缶分のアルコールは
どこに消えてしまったんだろ
思ったよりも愛想なく
通り過ぎて見えなくなった
頭痛みたいに残ってくれれば
立てた膝から口が滑って
いつしかの言葉を思い出しては
辿りたくて追い掛けるけど
覚束ない景色のまま
赤らんだ頬が拍車をかける
大事にしてくれと言われるより
粗末に愛せと叫ばれる
それが何より針のようで
悪意の無いリキュールが流れていく
ただ声を荒げて
流れていく
TabooAction!
心にメロディーが 嗚咽で汚された
そんなものがいつまでも蟠ってる
頭でReaction
歪な難解迷路
行き交う交差点で いつも立ち往生
片手をあげて主張をしても
両手をあげて服従しても
誰かからの評価を
待ち続けてしまってる
憎悪で満たして吐き気がしても
愛想を振り撒き嫌気が差しても
止められない衝動 耳元で鳴り響く
「さあ!起こしてみろ!」
画面越しにKiss On
まだまだ足りないShock Now
一か八かでやってのけて
華麗に手品師 振り出し道化師
仮面越しにKiss You
まだまだ足りないShock Down
一か八かも従順仕様
派手にやらかせTabooAction!
ここからルールを 乗っ取るわ
止まらないから手を伸ばして
それより先へ向かう
硝子越しにKiss Now
まだまだ愛してShock Time
善か悪かで順番決めて
嘘にも当事者 曲げない偽善者
烏のふりしてKiss On
まだまだ愛してShock Kiss
善か悪かも心情次第
派手にやらかせTabooAction!
TabooAction!
夢錠
内緒話は仮面の中で
彼女は言うんだ
「結べない」
壊れない
堕天使も逆も求めたい鳥籠
ああ早くその安全ピンで捕らえてよ
釣り上げた魚も一か六
何か当ててご覧
でなきゃ全部全部没収です
顔に張り付く不可思議も
好きな色を 選んでご覧よ
オーラソマだって黒と白の間
白黒付けようなんて さあ
このブーツも扉を探してんだ
この窓だって
バラはリボンを付けてる野獣
林檎は毒を孕んだカナリア
求めたい のか
求められたい のか
みんな みんな
でも 決めるのは…
さあ
どこかで止まらなくちゃ
私、文書きなんです。
白い息を吐くと同時に
綴っていく 作っていく
知らない場所へ行くと共に
語っていく 固まっていく
待ち時間は構想期間
お軽いトークをしながら
実は深い重いもの考えてる
私、実は 文書きなんです
文字で世界征服を目論んでます
ただの人間だけれども
斜め 真横に世界を歪め
私、実は 文書きなんです
今日も何処でも探しています
ただじゃ存在出来ない
右に左に 箱を転がす
赤い黒い青い甘い
辛い嫌い憂い清い
先へ先へと行けないなら
ちょっと 立ち止まらしてくださいませんか
後へ後へと下がるのなら
ちょっと 大袈裟なドラマが出来るかもね
私、実は 文書きなんです
文字が無いと生きていけません
疑うのなら覗きに行きませんか
世界を造る そんなものを
世界を考える そんな文字を
ブラックゴースト
真っ黒に濡れていく夜明けに
今現在を示す装置に
ただ好きな歌を歌って
口づける 『愛してる』
不意に痛みだす心地も
理念ばっかで癒えない言葉も
おざなりに人形を演じて
おさがりの感情を貼ったよ
薬を飲み続けて 心を減らす
心を守って躯が ジェンガタワー
どっちがより幸福かな
考える脳は 既に
減ってしまって 抜かれて崩れる
ゆらゆら揺れる
居場所からEscape
分かち合えないまま重ねる
キスも躯も歳もどれも
ゆらゆら揺れて
その先にEnter
泳ぎ回って 塞いでよ
薬を飲み続けて 躯を壊す
躯を守ってでも心はいつも 不自然に開いて
ゆらゆら揺れる
いつかもEscape
解らないまま貰って
愛も正義も嘘も全部
ゆらゆら揺れて
その先にEnter
泳ぎ回って
塞いでよ
手
僕の手は綺麗だ
逆光でみると余計に
長く細くしなやかに伸びて
動かし方まで綺麗だった
君は切り捨てて進む人だよね
冷たいと蔑むやつもいるけど
本当は誰より大事にするのに
不器用だよね 君の手もそう
君が蹴ったくった缶ジュース
拾う僕の手は美しいと
嘆くように叫んだくせに
どうして目を細めるの
淋しいなら縋ればいいと
言い寄られてみたいと言うのに
いざ告白をされたなら
疑ってしまうんだね
そして強いふりをするんでしょ
そしてまた輪廻形成
僕の手は綺麗だ
だけど死体のように冷たい
君の手はまるで逆だね
僕の氷をじんわり溶かす
また君はふらつきながら
どこかへ行こうと銃を取った
そして吹っ切れたつもりで笑う
君が嫌いだ
でも、
衝動
襲い掛かれよ白いカレンダー
赤く塗り潰すの待ってな
滲んだ海に体沈めて
綺麗な餌の出来上がり
見失う価値はこの手の内に
さよなら感情は剣の先に
意味も知らず歌ってたものが
ようやく解ったとしても
今更じゃないかと脅されたら
立てられたついたてが同じ色
古い友人は淡い風を洗濯して
今は使わない影に映して
先へ後へ靴はミュール
前へ前へそれでもチープ
見つめたって問わない現状
挨拶がわりに離してあげよう
壊れる前に 陰りのないガラスを
追われるのなら 飾りもなくカラスを
走っていくのに幾らか掛かるなら
愛だの恋だのを上乗せしようか
上になって鳴け!とでも
そんな酷い感情とでも
眠ってしまえる
そういう衝動
笑ってしまえる
そういう衝動